ルーターとしての部分は有線のルーターの選び方と共通ですが、ここでは無線LAN特有の部分についてを中心に。
対応規格/電波方式
無線LAN で使われる電波は2種類あり、それぞれ a 、bg(またはbまたはg)と呼ばれます。現在の主流は bg で a だけしか使えない親機は最近見かけません。子機のほうも同様です。
というわけで a を使うかどうかを考えることになりますが、必ず a でなければならない場面というのはありませんので、とりあえずは「予算に合わせる」という方針でいいかと思います。現在の a の利点は混雑しないことです。あと a と bg を同時に利用できるかどうかもチェックしておきましょう。利用する周波数は5GHz帯。
bg は b と g という同じ電波を使う規格があるためこのように呼ばれます。b の速度を上げた上位規格が g なので、現在ではほぼ全ての場面で g が使われています。利用する周波数は2.4GHz帯。
n は速度を上げるやりかたの規格で a と bg のどちらとも組み合わせることが可能です。最大理論値では 300Mbps の速度が可能ですが、機器の対応状況によって変わってきます。最近では据え置き型の無線LAN親機の場合ほとんどが対応しているようです。
もちろんこれらの規格は無線LAN子機も同じものに対応している必要があります。また規格が同じであればメーカーが違っても接続できます。ただし自動設定は使えない場合もあります。
有線部分
ノートパソコンを無線LANでだけつなぐ、という場合はあまり気にしなくてもいいですが、デスクトップは有線で、とか NAS で容量を増やして、とかを計画している場合は有線部分が Giga のタイプを検討しましょう。あとからハブを追加するという方法もありますが、最初からついてたほうがラクチンです。
また、契約している回線がフレッツ光ネクストハイスピードタイプなど 100M を超えるスピードであれば WAN 側が 1G に対応しているものを選んでおきましょう。